OOSU PRESS
2001 Oct NO.112

「CHOKOの“アート”を見に、そして聴きに来てほしい」

 2001年・春、音楽番組でも優勝により、彼らがロンドンでのライブとレコーディング(以下RC)の権利を得たことは記憶に新しい。そのロンドン生まれのCD『終わらない夢』は6月にリリースされたばかりだが、この秋早くも新しいミニアルバムを引っ提げた絶好調のCHOKOに、1F・ELLでのワンマンライブが決定した!!!CHOKOの中核、矢野晶裕(G&Vo)にNewアルバムを中心に語ってもらった。

「2、3年前に作った2枚のアルバムは、詞に対して自分の主張があったのに、他のメンバーの詞そのままで我慢して歌っちゃってたこともあって、結果的に自分では納得いかないものとして残った。そのメンバーとは結局解散したんだけど、次からは“アートに対して妥協するのはやめよう”と思ったわけ。今年の春にロンドン行けることになって、作詞・作曲・ライブは妥協せずにやることができた。でもそれとRCとは別で、十分にRCのこと考えてなくて一発録りでガツンと録って・・・今考えてみると、まだもっとこうしたらいいなってっていうのが出てきてしまって。あーまた俺は妥協するような部分のあるCDを作っちゃったなって思った。で、次のCDこそは妥協を絶対に、許さないと決めた。作っていく中で、今のメンバーの“アート”も見えてきたし。『あー、(彼らがCHOKOにとって)必要なんだな』って見えてきた。俺にできないことを偶然BaやDrの奴がしてたりして。それは全然妥協ではなくってね。CDに入る『Only Sing a Song』の詞もBaのケイゴと二人で書いたやつでけっこういい感じになってる。安易に人を信頼しすぎて任せちゃって、後でCHOKOのイメージと違ったーってことの無いように、話して突き詰めて皆で納得しながら作ってる、そういうCDです。」

―じゃあ今のメンバーとは音楽的に深いところまで達していて、CHOKOは今とてもいい状態なんですね。それにしても思い入れがメチャ強いんですね、次のCDは。

「そうですね、思い入れメチャ!強いス。」

―ということは、ELLでのレコ発ワンマンも相当意気込みがあるんじゃないですか?

「・・・(考え中)。いーや、ただレコ発ワンマンライブがやりたかっただけなの。別にFITSALL(3F)でもいいんだけど、社長が『ELLで10月7日空いとるぞ』って言ったもんで、『しょうがねぇなー。』」ってことでね(笑)。」

―(大笑)あぁ、じゃあオオスプレスにはそういうことで載せときます。妥協のないライブを期待してますね!!

「よゆーで!!ここんとこずっといいライブしてきてるんで。」

―東京でのライブも最近は月2、3回と頻繁にやってるどうですが、手ごたえはどうですか?

「そう、東京いい感じなんスよ!もうライブハウスのスタッフにまで大好評!!お客さんもちゃんと聴いてくれてるし。お客さんには“3人が描くCHOKOのアート”を見て、聴いてほしい。ステージングもアートだから“見て”ほしいし。俺はステージが(アーティストの)全てだと思っとるもんで。」

―ライブ全体がCHOKOのアートの具現なんですね。

「カート・コバーンが何であんなにかっこいいかってーと、生き様もかっこいいし、ステージングもかっこいいからなんだよね。でもカーと・子バーンはダメ人間になっちゃったんだわ。最初はいい奴だったんだよ、でも金が入ってくるじゃんねぇ。で、金に負けて麻薬とビールのやり放題だったの。だけどファンからは手紙がくるわけよ、『ライブと詞を見て自殺するのをやめました、救われました』って。でも欲に負けてるカート・コバーンは『俺なんてそんなすごい人間じゃねえよ』って逆にそれがキツかった。それで『俺はもう死んだ方がいい』って死んだ。だから俺は、欲とかに負けずに、カート・コバーンがやりきれないかったことをこの先CHOKOでやりたい。」

―全く同じ道は歩みたくない、と。でも矢野さんと彼に共通する部分ってありますよね、それは具体的に口にするとどういうものなんでしょう?

「精神的なものはすごい似てると思う。音楽を手段として使っているけど、アートとか音楽とかにとらわれないようなところを目指してる。でもそこを目指す過程で、カート・コバーンも俺も音楽をやるってことは必然だった。俺から音楽取ったらダメ人間になるし。目指してる何もとらわれないようなところっていうのは、行ってみないとどういうところか分からないけど・・・。でも、性格はしらんよ?性格だったら多分、降谷建志(Dragon Ash)の方が似てると思う。」

―ミリオンヒットを飛ばしても高いところから見下ろすんじゃなくて、常に原点に立った姿勢で音楽を続けてるって言われてますよね。

「現状で俺がやれてるかはわからないけど、常に原点に立った姿勢で音楽をやるのは、俺が目指す姿勢でもある。でも俺も降谷もいい奴か悪い奴かは知らんけどね(笑)。」

名古屋のインディーズバンドにとって、1FのELLワンマンライブとは夢にまでみる大快挙ライブである。新曲も入ったNewアルバム『piece candy』では、CHOKOファンなら誰もが待ち望んでいた名曲『青い鳥』もCD化を果たしている。10月7日は1mmたりとも妥協のない音を携えたCHOKO、自分の目で確かめにELLに来てほしい。

  10/7(sun) @ElectricLadyLand
open18:30 start19:00 ad\2000 dy\2500(without drink)
Ticket Now on Sale!!
 
 

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