サクラメリーメン、この不思議な響きのバンド名が好きでした。そして、初めてライブを観てから、そのサウンド、歌詞、歌声、全てに恋をしました・・・素直に音源を聴いて、素直にライブに足を運べばいい、そんな当たり前の事を当たり前に思わせてくれるバンド、サクラメリーメン。そんな彼らの秘密を少しでも知りたい、という想いが飽和状態になったある日、つい電話に手が伸びてしまい・・・なんて、ちょっとセンチな前文を書きたくなっちゃうこのバンド、サクラメリーメンの秘密をボーカルギター、小西透太に聞いてみた。 ─まずはサクラメリーメンについて簡単に紹介していただけますでしょうか? 小西透太:「地元神戸で結成された3ピースポップバンドです。メロディの良さを一番大事にしてます。 」 ─「胸キュン☆ロック」というキャッチフレーズがありますが、これはもう自然にそういった音楽が生まれてくるんですか? 小西透太:「元々僕がそういう音楽が好きだったり、サザンオールスターズとかMr.Childrenみたいな、ポップな音楽をパクパク食べて育ってきたんですよ。そういうメロディの美しいものを自分も作りたいって思って音楽をやりだして。それに2人が集まってくれてサクラメリーメンになりました。 」 ─ちなみにこのサクラメリーメンっていう名前は造語ですか? 小西透太:「元々メリーメンっていう単語を昔からどこかで使いたいなというのがあって、曲のタイトルでもいいし、バンド名にしてもいいなってずっと思ってたんです。実は意味も知らなかったんですよ。なんとなく使いたいなって。で、たまたま急いでバンド名を決めなきゃいけない状況になって、僕がその「メリーメン」を使いたいって言ったら、「メリーメンだけじゃTHE ALFEEの『メリーアン』みたいだな」って(笑)。じゃあなんか付け足そうって事になりまして。僕はバンド名とかに季語を入れるのがすっごい嫌いだったんですけど、嫌いだったんだけど逆に入れたれ!みたいなテンションにその時なってしまって(笑)、桜が散ったからサクラだ!みたいな感じで「サクラメリーメン」になってしまったんですよ。デビューが決まってからちゃんと意味を作ろうってなって、後付なんですけど(笑)。意味を調べてみると「メリーメン」で「仲間」って意味があって、桜の木の下で花見をしてるみたいに、陽気に楽しく音楽が出来たらいいね。っていう由来が出来て、後付けにしてはなかなか良いんじゃないかって事になって(笑)。 」 ─すんなり決まったものほど後々まで残ったりしますからね、カタカナにする事によって色んな風に意味もとれますし・・・ 小西透太:「そうですね。サラリーマンとかサクララーメンとか、凄い間違われましたからね(笑) 」 ─今年に入って立て続けにシングルを2枚、『君のカケラ』と『待ちぼうけ』を佐久間正英さんのプロデュースでリリースしていますが、サクラメリーメンの持ち味をいかんなく発揮した2枚だと思いますがいかがでしょうか? 小西透太:「1stアルバム(『ロングロード・オデッセイ』)を発売して、自分達的にポップなアルバムができたなぁって、凄い手ごたえはあったんですけど、色んな表情を詰め込みたいが為に、色んな要素が満載になってしまって、芯がはっきりせえへんアルバムになってしまったっていう気も少ししてて・・・ 」 ─聴いた感じそんな風には思わなかったですけどね。 小西透太:「そう言っていただけると嬉しいんですけど、もっと自分達の得意技をやっていくべきだなと。アルバムをリリースした後にツアーをまわって―それが初めてのツアーだったんですけど―お客さんの反応とかで曲がどんどん成長していくものだなっていう事に気づいたりして、ライブを意識しての曲作りだったりとか、そういう風に曲の作り方が全然変わってきたんですよね。それで、自分たちの得意技として『君のカケラ』と『待ちぼうけ』っていう曲を選んで、更にポップに、更にポップにって求めてたら、佐久間さんとやらせてもらいたいって思って、(プロデュースを)お願いしました。本当にポップセンスのある方で、どんどん、どんどんポップにしてくれました。 」 ─歌詞もとってもポップだと思うんですが、言葉選びのセンスはどのあたりからきてるんですか? 小西透太:「僕は毎日何かしら言葉を書くようにしてるんですよ。日記じゃないですけど、今日あった出来事や、今日思った言葉だったりとか、そういうものを書いていくと、嬉しいことだったり、あいつムカツク、だったりとか、そういうのもどんどん言葉になって書き溜めていかれるじゃないですか。そういうのを読み返した時に、やっぱり人間らしいっていうか、僕らしい歌を書きたいから、僕の日々のフレーズ、この日から1週間だったらその1週間を歌にしよう!とかそんな感じで作ってる事が多いですね。 」 ─等身大の透太さんが出てると。 小西透太:「そうですね。でも意外と映画とかを観ても曲を作るのも好きタイプなんで、臨機応変にやってます(笑) 」 ─サクラメリーメンのライブに対する考えをお聞かせください。 小西透太:「ライブのリハーサルはとことん作り込みますね。とことん作りこんで、頭に叩き込むんですけど、僕等3人共、ステージに上がると結構とんじゃう3人なんですね。だからこそまた違うものが出せたり、決め込んでいたものじゃなく、更に何かを出せる自分達が気持ちよかったりとかしますね。3人でよく話し合うんですけど、何をしてる時が一番楽しいかっていうと、今は3人共ライブなんですね。だからこそライブをもっと磨いていこうっていう気持ちは凄いあるんで、本当楽しいライブを・・・音楽性を聴いてもらうのももちろんなんですけど、僕がサザンオールスターズとか好きなので、もっとエンターテインメント性とかも盛り込んでいきたいって思ってます。 」 ─「キャラバンで行くサクラメリーメンの旅2008」って事で、名古屋初のワンマンが7/29に決まっています。名古屋のみなさんにメッセージをお願いできますでしょうか。 小西透太:「名古屋のライブはいっつも凄い盛り上がって、楽しんでくれるっていう印象が強いんですよ。だからこそワンマンで僕等が負けじと、本当に楽しいものを作っていきたいし、お客さんと一緒になって更に楽しいものを作れたらなって思ってます。笑いあり涙ありのライブにしたいな、といろいろ考えてますんで、是非遊びに来て欲しいです! 」 |
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