FUZZY CONTROL

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2009年はFUZZY CONTROLにとって、間違いなく大きなターニングポイントの年であっただろう。DREAMS COME TRUEの主催レーベル”DCTgarden”からのCD発売、DREAMS COME TRUEのバックミュージシャンとしての大抜擢、そして、FUZZY CONTROLとして、名古屋は日本ガイシホールへの出演。様々な経験を経て成長を遂げたFUZZY CONTROLのワンマンツアーが、2010年1/25(金)、ell.FITSALLを皮切りにスタートする!12/2にリリースしたニューシングル『latest』、そしてワンマンツアーについて、Vo&GtのJUONさんにお話を伺いました。

―2009年はファジコンにとって、ほんとに色々と動きがあった年だと思います。ドリカムのバックミュージシャンとして、ツアーに周られたこともその中の1つだと思いますが、いつもよりも大きな会場を周ったこのツアーを通して、感じたこと、得たものはどんなことでしょう?

JUON:「そうですねー。やっぱり『経験』ですね。名古屋では”日本ガイシホール”という、とてつもなく大きなところだったんですけど、バンドで夢見るところから僕たちはスタートしてるから『いつかこのホールに俺たちだけで立つんだ!』っていう気持ちが当然あるんです。ただその前に、”ホールでやるってのはこんな感じなんだよ?”っていう一連の流れを経験させてもらいました。ホールでのモニターの作り方とか、音のバランスだとか、リハーサル中に客席に行ってみてお客さんに届いている音を確認してみたり・・・。ほんと、普段ではできない経験をさせてもらったことが、一番得たものですね。」

―いつもと全く違った環境だったと思うのですが、緊張ってありましたか?

JUON:「緊張はありますね。ほぼ毎回してますよ。たまーに緊張しないライブもあるんですけど、そういう時は決まって良いライブが出来ないですね。緊張するってことは、自分がなにか起こせる自信があるからだと思うんですよ。それをイメージできてるからナーバスになるっていうか。不安だらけで、やろうとしてるのに出来ない緊張と、何かやれることがわかってての緊張と、2種類あると思うんですよ。そこはほんと紙一重なんですけどね。」

―ファジコンの場合は、”緊張”というよりも、”緊張感”といった方が正しいですね。

JUON:「そうですね、決して後ろ向きなものではなく前向きなものです。」

―それでは先日発売となりましたニューシングル『latest』についてお聞きします。聴かせていただいてまず思ったことが、すっごく爽やかだなーってことなんです。ファジコンのイメージって、”力強さ”、”勢い”だったんですけど、新しい部分が前に出てきたなーって。作曲だったりレコーディングだったり、いつもと環境が違ってたんでしょうか?

JUON:「今回、SATOちゃんの書いてきた詞の中に”今からでも遅くない”って言葉があって、それにすごく惹かれたんですよ。長い人生の中、やっぱりいくつもの壁にぶち当たるじゃないですか?その壁っていうのは勝手に出来たものではなくって、自分から作り出してるものなんですよ。自分でハードルを上げて、自分で壁を作り出してる。その自分で作った壁を壊すのって、すごく勇気がいることだと思うんです。その勇気を曲で表現させるために、詞と歌を前面に押し出したかったんですよ。だから、ボーカルをひきたたせるアンサンブルにして、音もちゃんと作りこんで。とにかく、詞と歌をちゃんと届けたい、って気持ちでレコーディングしたので、いつもとスタートが違いますね。言葉を届けたかった僕たちがいたので。今回の『latest』ってタイトルなんですけど、”late=遅い”って意味ですよね。これが”latest”っていう最上級になると、”最新”って意味になるんですよ。僕らのルーツを探りつつも、いつもと違った最新のファジコンが見えると思います。」

―どうして”今からでも遅くない”って言葉に、そこまで強く惹かれたんでしょう?

JUON:「失って初めてその大切さに気付くこと、ってあるじゃないですか?それが物かもしれないし、人かもしれない。その”too late”ってことを、ほんとは人はすごく怖がってると思うんですよ。でも、”too late”ってどうしても隣り合わせだと思うし、”too late”って言ってしまったらそれまでだし。だからそうならないためにも、”今からでも遅くない”って曲を作って、一人一人にそういう気持ちを伝えるってことが大切なんじゃないかなー、って。それこそ自分に向けてでもあるし、メンバーに向けてでもあるし、聴いてくれてる皆さんに向けてでもありますし。みんなに向けて歌いたいというよりも、一人一人のために歌いたいって思って歌いました。」

―カップリングの『*secret*』はどんな曲なんでしょうか?

JUON:「これは詩の内容が結構エッチなんですよね(笑)。”シーツの中の空間”って言葉を使ってみたりして、愛しあうことをロックで伝えたかったんです。”ずっとこのままでいよう”って歌詞があるんですけど、『latest』と『*secret*』って、それぞれが人間の究極をいってるんですよね。『latest』の方は”今からでも遅くない。新しい扉を開けるんだ!」ってことを言ってて、『*secret*』は”もうこのまま時間が止まって、君とずっと愛しあえてればいい”って曲なんです。」

―すごく対極的なんですね。

JUON:「そう、対極的なんですよ。S極とN極みたいなもので。でも、両方ないと人間は成り立たないと思うんです。前に進むことはすごく大事だし、前に進めるのは『*secret*』があるからなんです。両方なければ成立しない。正にカップリングなんです。」

―それでは年明けからスタートします、ワンマンについてのお話を伺います。1/15(金)ell.FITSALLから始まる今回のツアー。どんな内容になるか、構想は出来上がってるんでしょうか?

JUON:「本格的に話し合うのはこれからになってくるんですが、2009年はほんと色々と経験してきたし、色んな出会いもあったし、色んなチャンスもあったし、すごく良い年だったんですよ。だから、2009年に学んだことを活かせるライブにしたいです。ファンの皆さんと近い距離で音楽を一緒に楽しむ、ってことがファジコンの主旨なんで、そういう空間を作りたいですね。バンドの真髄ってライブだと思うので、ファジコンのことを愛してくれてる皆さんと、音楽を分かち合いたいですね。」

―学んだことの答えをこのツアーで出しつつ、また新たに得たいものってなにかありますか?

JUON:「そうですねー、何かを得るってとこを考えるんじゃなくて、純粋に自分たちのやってる音楽を伝えるってところを考えたいですね。僕たちは、サラリーマン音楽をやってるわけじゃないから、いつも通りこなすってライブは絶対にしたくない。ライブを無難にこなす、ってことは絶対にしません。一つ一つのライブを大切にしてやっているので。」

―それでは最後に、オオスプレスを読んでくれているファンの方、また、まだファジコンの音楽に触れたことのない方へ、それぞれ一言お願い致します。

JUON:「僕らのことを愛してくれているファンの皆さんへ、愛を込めてライブでお返しをしたいです。僕らのこと知らない方、音楽を愛している方なら是非、僕たちの音楽を聴いてほしいです。好きにさせる自信しかないし、そのつもりでしかやってないんで!!」


インフォメーション
 

FUZZY CONTROLの次回ライブは・・・
1月15日(金) @ell.FITSALL
レコ初ワンマンライブ「遅れてきたlatest!〜キリングミー・ソフトリー〜」
open18:30 start19:00 
前売¥3300 (without drink)
Ticket Now on Sale!!

 

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