
2000年8月4日、ELLが新しくなったばかり、上へ下への大騒ぎだった時、レピッシュがやってきた。断片的で勝手な印象ではあるけれどもステージ上でピンスポの白い光に照らし出されたMAGUMIさんの姿は『大人』だった…。そして今回ニューアルバム『ヘブンイレブン』を携えてのツアー。音を聴いてみる。…何これ!うるさっ!速っ!訳分からん!と言ってる間に1曲終了。み、みじかい。すごいハイテンション。勝手に抱いてたイメージはハイスピード爆音に吹き飛ばされ、そんなエネルギーに、こりゃライブ楽しみだー!ということでさっそくMAGUMIさんにインタビュー。
―前回8月4日、New ELLでのライブの感想から教えてください。
『いやー、照明が熱かったですね。でもすんごい楽しかったですよ。キャパ的にちょうどいいじゃないですか。全てのお客さんに目配せできる、っていうくらいの大きさで。また一つ素晴らしいライブハウスが増えたなと』
―ありがとうございます。ステージから見たお客さんの顔はどうでした?
『ウチはバンドが長いので…何というかお客さんの顔も『年が長く』なってますね(笑)。』
―その『バンドが長い』レピッシュが、例えばトリビュートアルバムという形で周りのバンドからリスペクトされたりするのってどんな気分なんでしょうか?
『もうただ単に嬉しいですよ。ありがとうございますって感じで。今回のCDをもらった時はなんか、誕生日のプレゼントを貰った時のありがとうって感じで。』
―同時に複雑な心境だったり…?
『ないですよ。基本的にそういうのは全て受け止めております(笑)。いつも楽しそうなシーンの中には居たいし、そういうバンドの中では一番年上ってなってしまうのかもしれないけども、常に若手のバンドとは対バンしていきたいですね。』
―気合的にも高いテンションにもっていかなければならないですよね? 『まだ大丈夫ですよ。まだ体は故障してないしね(笑)。』
―ニューアルバム『ヘブンイレブン』もテンション高いですよね?ジャケットも怪しいし…。
『アメリカンコミックっぽいジャケットがいいなっていうのがあって。もともとスプレーで描くようなヒップホップっぽい絵が得意な友人に頼んだんだけど、フィギュア集めとかが好きなやつで。自分の思うアメリカを書いてみてくれないかって。ブレードランナー風でもあったりするんですけど…。曲が今回はすんごい速い曲ばっかりなので、混沌とした感じをだしたかったんですよ。』
―すんごい速い?
『とりあえずね、早くて短い!トータル33分しかない。実は速い曲をあんまりたくさん聴くと頭がバカになりますから!逆にもうちょっと聴きたいなってところで終わらせようって…。ウチらヒネクレものってのがよく出てるのが、今回マキシシングルの方は4曲で17分もあるんですよ(笑)。アルバムがなんで10曲で33分なんだよ!って・・・。』
―目指したところは? 『ハードコアポップという新しいジャンルをつくってみようと。今ハードコアのシーンが面白いなっていうのがあって、でもどうも僕達にはポップの血が流れているので、ハードコアっぽいのをやろうと思ってもポップになっちゃうんですよ。メンバーみんなポップですし。レピッシュが目指しているのは『究極のポップス』ですから!
』
―ハードコアポップ…ライブめちゃくちゃ盛り上がりそうですよね?
『そうですね、今回のアルバムはライブが楽しみっていうのはありますね。一昨日昨日とオンエアーでライブだったんですが、お客さんめちゃめちゃ熱かったですからね。名古屋でもお客さんにもういいやっていうぐらい飛び跳ねてほしいですね。』
―最後にライブにやってくるお客さんにメッセージを!
『久々にライブで盛り上がるアルバムになったので、覚悟してきてほしいですね。まぁ最後に“ケガするなよ”と。』
自称『タチの悪い大人』MAGUMI、そしてレピッシュが良質なポップセンス溢れるコアミュージック(!)を届けに2001年1月24日ELLにやってくる。『ヘブンイレブン』を聴くかぎり、凄いライブになるよ、これは。大人であろうが子供であろうがカッコイイものはイイ!そんなパワーにみんなねじ伏せられに来い!そして負けずに跳べ!!
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