センス・オブ・ワンダー結成20周年!!
あっさり20年と言わないで下さいね、20年活動しているバンド、あなたはいくつご存知ですか?このインタビューの中でも何気にセンス・オブ・ワンダー結成以来のメンバーの変遷をうかがってしまったのですが・・・難波さん、ごめんなさい。訊いた私がバカでした。それを書いただけでこのスペースを使い切る勢い!その華麗なるメンバーの変遷はぜひ、公式サイトhttp://www.vega-net.ne.jp/namba/index.htmでチェックしてみてください!というわけで、センス・オブ・ワンダー、Keyの難波弘之さんに今年のライブについてお話を伺いました。
―今年はセンス・オブ・ワンダー20周年記念!ということで特別な企画があったり・・・?
「東京では初期メンバーも迎えてライブをやるんだけどね、そんなにたくさんの人数連れて移動できないので(笑)、小室和幸くんをゲストというかたちで名古屋はライブをやります。あと、ベスト盤が7月25日に、2枚組で出ました!すでに昨年リイシューされたCDのベスト盤というだけではつまらないな、ということでライブバージョンとか別バージョンとかこれまでCDに入ってない曲とか、一緒に収録しようと。あと今年はニューアルバムを13年ぶり(!)に・・・難波弘之&センス・オブ・ワンダーという名前で出します。「アースサイド」というタイトルのミニアルバムをね・・・といっても5曲入36分なんですけど(笑)。今度のライブに間に合うかが微妙なんですが、ライブ会場やネット販売で売っていこうと思ってます。
―全然ミニアルバムじゃないじゃないですか(笑)!ソロやセッションワークに大忙しの難波さんにとって、センス・オブ・ワンダーはどんな存在ですか?
「僕の中ではライフワーク的存在で、ギターレスのトリオっていってもELPとかUKとかいうのとはちょっと違って、ポップな歌ものとかもやっているしね・・・今聴くとその時代時代を反映したサウンドになってたりしてね。この前『レコードコレクターズ』にTMネットワークと比較して書かれていて、びっくりしましたけど(笑)。昨年リイシューされたCDを同時期のTMネットワークと聴き比べると興味深いってね。びっくりしましたよ。こないだね、TMもなんかプログレっぽいアルバムを出したからだと思うんだけどね。まあインストゥルメンタルの時代から歌モノになった時代までいろんな時期があるんですが、やっぱりライフワーク的な存在で心のよりどころかな。」
―20年間の活動で、これは忘れられない!ってことを教えてください。多すぎて難しいでしょうか・・・?
「うーん・・・あ!あのね、コミックバンドと間違えられたことがあったな。ホテルでね、楽屋が厨房横の畳の部屋に通されてね。あれーって思ってたら、楽屋の前に看板がかかっていて、『センス・オブ・ワンタン様』ってかかれてたんだよ!!これはひょっとして演芸の人かなにかと間違えられたのかなって。あるシンセ・メーカーの国際的なプレゼンテーションだったのに。さっそくその日のネタにさせて頂いたよ。その頃はまだFAXとかなかったから電話でやりとりしてたからね・・・で、そういう事故が(笑)。『戦争ワンダー』って書かれたり。で、僕らは『戦争ってなんだー』って自分達で言ってたんだけどね(笑)。センス・オブ・ワンダーって名前は、今だと『レイチェル・カーソンの本からとったんですか?』って聞かれたり、ネイチャー系の言葉としてとられがちだけど、本当はSFの小説を読んで、価値観がひっくり変えるぐらいびっくりする、という、目からうろこ的な意味の言葉なんだけど。
―お客さんも今年のライブは気合十分でやってきますね!
「しばらくCD出せない状態が続いたりしたんだけど、昨年のリイシューとかベスト盤の発行とか、最近のこの業界の状況を考えれば、ラッキーだなって思います。十数年前に見てた人には懐かしい小室和幸もやってきます。10月の旅も楽しみにしてるんで、ぜひ来て下さい。若い人にもよかったら来て下さい。恐いことはないですよ(笑)。プログレッシブロックとかいうと、知識がないと聴けないんじゃないか、って思われがちですが、そんな閉鎖的な感じはないので、ぜひ来て下さい。」
Key難波弘之、Drそうる透、Ba松本慎二、個々のテクニックが楽しめるのは勿論、ライブバンドとして、エンターテイナーとして、圧巻のパフォーマンス&面白MCを見せてくれるセンス・オブ・ワンダー。プログレあり歌ものあり、そして常に笑いの耐えない不思議なライブ、今年もどうぞお楽しみください。

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