OOSU PRESS
2001 Nov NO.113

INTERVIEW

babamania

ジャンルの壁、言葉の壁を飛び越えて国籍不明(でも日本人)のbabamania(ババメイニア)サウンドが、見る者、聴く者の腰を揺さぶる!2ndアルバム『Pornmuzik』をリリースしたばかりのbabamaniaの5人―GENKI(Vo)、 MARI(Vo)、 YUJIN(Gt)、TAKEO(Ba)、 DAIGO(Dr)―に突撃インタビュー!果たして生きて帰れるのか?!


―前回はSEPというイベントでELLに衝撃の初登場を果たしたわけですが、ハコとしてのELLの印象はどうでした?

GENKI「かっこいいよ、すごくいい。名古屋の新名所(笑)。バンドがやりたくなるハコだね。」

―そのライブの印象なんですが、他のミクスチャーバンドのものと違って明るいというかそれを通り越しておバカだったり、セクシーだったりしたんですが、意図したものですか?またそれは babamaniaとして表現したいものなんでしょうか?

GENKI「意図はしてないね。自然に出てくるもの。表現したいものっていうか、例えば歌詞については特にそういうのはなくて、恋の話とか、女の話ばっかでさ。で、僕は5人で作ってる音のリズムが好き、日本人にはどうせ英語わかんないけど、それもリズムで飛び越えるくらいの。何て言うか、もっとコシにくる音楽を作りたいと思ってる。」

―なるほど。現在、2ndアルバム発売に合わせ各地を回っているわけですが、反響はどんな感じですか?

GENKI「今まで、バンドを10年近くやってきて、今年やっとツアーを組めたんだよ。だからまだ各地まちまちな反応で、アツい所もあれば、イマイチって所もある。でもそういう状況だからこそ俺たちも頑張らなきゃいけない、それこそツアーバンドって呼ばれるくらいにさ。やりがいありますよ。」
TAKEO「例えばロックだとかメロコアだとか他のジャンルを聴いてる人達にこそ僕らの音楽を聴いてほしい。いろいろな人にbabamaniaを見てほしい。」

―ということは作品よりもライブに一番力を注いでいるんでしょうか?

GENKI「いや、両方大事だよ。ライブは高画質、作品は高品質でさ。ライブはライブで一生懸命やってるし、レコーディングするときはレコーディングに一生懸命。あと、それに伴う仕事、TVとか雑誌のインタビューとかも好きだし。やりたいことはたくさんあるのにバンドがデカくないとできないことってあってさ。あれやりたいこれやりたいって言っても断られてしまったり、そういうことをデビューして学んだんだよ。だから、じゃあデカくなってからやろうって思って。大口叩くのもデカくなってから、ってね。自分達の好きなことをやれるようになる環境を作っていきたい。」

―1年間で6枚もCDを出してライブもガンガンやって、まさに快進撃って感じですかね。11月には ell.FITSALLでワンマンがあったり、これからが楽しみですが、抱負をどうぞ。

DAIGO「名古屋のライブ頑張るぞー!アルバムいいよー!」
YUJIN「好きな音楽やって、好きな酒飲んで、ゆっくりな人生を送りたいと思います。好きな音楽をやれるっていうのが一番重要なんで。アツいよ。」
TAKEO「アルバムすごくいいよ。ベースがいい(笑)。ホントに全曲良くて、俺は捨て曲は無いと思ってるんで。1曲1曲噛み締めて聴いてほしい。」
MARI「…おすすめ。」
GENKI「今度この2ndアルバム出して満足してるよ。タイトル『Pornmuzik』にある『Porn』、つまりPorno―俗―ってことはさ、生きていて食べ物だとか服だとか家が必要なわけだけど、その次に何が必要かっていうとこの音楽だっていうわけ。生きる為に必要最低限のものではないけれどその次に傍らに置いてあってほしいなという意味のタイトルがあって。人生のつまみにしてほしいなと思う。」
MARI「深いなあ。」
GENKI「今度のアルバム、これが5人の好きな音楽をやってる状態を表してる感じなんで。今後、またどんどん良くなっていくと思うし。」

―この2ndアルバムが今のバンドの状態を凝縮したものであるんですね。

GENKI「いいね。」
TAKEO「いいシメになった(笑)。」

インタビューは無事に終えることができたがババメイニアワールドからはなかなか抜け出せそうにないかも。これを読んだら速攻でCDを聞いて速攻でライブに駆け付けるべし!あなたもババメイニアワールドを目撃せよ!

  次回ライブ決定!
11月9日(金) @ell.FITSALL
open18:30 start19:00  前売\2500
Ticket now on Sale!!
問)サンデーフォーク 052-320-9000
 
 


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PSYCHEDELIC BUTTERFLY

 今回インタビューするのはサイケデリックバタフライ。エキセントリックなVo・ヒロを紅一点とする、「エモーショナル・ロック」バンド。自分達の気持ちに素直なロックだと言うそのサウンドは、激しいのに、なぜか少し悲しい。
バンドの姿勢やチームワークに厳しく、ストイックにライブを続けてきた彼ら。どちらかといえば、ワンマンやります!とかCDリリースします!といった派手めな話題とは無縁だったが、なんと今年の夏、zilch(at ダイアモンドホール)のオープニングアクトに大抜擢され、1000人の観衆を前にライブを行ったのだ。バンドの話題性でもコネでもなく、自分達のCDとライブのビデオテープだけで、そのチャンスをモノにした彼らに、自分達のもつ魅力、そして貴重な体験になったライブアクトについて語ってもらいました。
 
―まずは最近の近況から

ヒロ「新曲づくり、してます」
タカ「曲作りで。着々と。パンチの効いたのとか『オオッ!』となるやつとか。」
ヒロ「演ってて鳥肌が立っちゃったもんね」

―それってまさによくサイケが言ってる「エモーショナル」ロック?

ヒロ「自分のバンドを説明する時に、最初はただロックとだけ言ってたんだけど・・・」
タカ「なんか言葉をつけなきゃねーって。ただ、ジャンルの枠にはまるのが嫌でこのバンドを始めたっていうのもあったし、ロック自体、音楽自体が、感情そのものであったりするもんだから・・・辞書で調べたら、『感情』この言葉だったんだよね。」

―その感情っていうのはおもにヒロさんの中からくると思うんだけど。

ヒロ「なんかね、歌ってる詩の内容は実話であったり、逆に空想だったり。」
タカ「空想と妄想の瀬戸際だね(笑)」

―妄想に近いんだ(笑)。そういうの得意なんだ?

ヒロ「なんか普段見る夢もね、ちょっと変わってるんだよね」
タカ「でも、女のコなら普通なんじゃない?」

―例えば?

ヒロ「空から飛行船が降ってきてね、巨神兵みたいなのがいっぱいいて光線をバーって出してて・・・ヒロはこう(胸に)ネコをかかえとんの。それで、おじいちゃんの骨が出てきたり、ヒロは『なんでだろー』ってなぜかすべり台の上で泣いてたり・・・(笑)」

―それ普通の女の子のみる夢じゃないよ(笑)

ヒロ「地震も予言するしね。来る時には ぶぁーって音がするの。そうするとグラグラって。」
タカ「もともと、ちょっとそういう力のある子だもんで。自然に歌に出てくるんだろうね。」
ヒロ「小さい時からね、漫画家になりたかったりとか、ミュージカルスターになりたかったりとか・・・全部自分を表現するものだったのね(笑)。やっとここ(バンド)がはまったって感じ。」
タカ「おれはコックさんだったな(笑)。」

―ライブでもヒロさんの個性って際立つよね。

タカ「俺ら男3人が後ろから押す!感じで。音楽って嘘つけないと思うから、メンバーそれぞれ自分のことをそのまま表現してるね。スゲー真面目なこといってるね俺!」

―8月14日にzilchのオープニングアクト(at ダイアモンドホール)でライブしたんだよね!

タカ「めちゃめちゃ楽しかった!で、もう絶対このぐらいのステージで常にやれるようになりたいなって。十代の頃からずっと夢描いてきたのが、多少なりともひっかけたぐらいは出来たと思うから、これは絶対こうなるべきだろう!って」
ヒロ「緊張ってのはなかったな・・・」
タカ「そう?俺は緊張したな。」
ヒロ「ノッてくれてる姿をみちゃうとさ・・・ホントは逆じゃないといかんのだけどね、もらうパワーってあるね。」
タカ「そうそう。こっちが何か仕掛けて、向こうがそれにノってきて、それでまたこっちがノルって感じで。」

―1曲目からもうウワーッ!て感じだったの?

タカ「うん、こっちがもうビックリした。おいおいマジっすかって。あれはいいよ!やめれんわ。単純に『イエー!』て言うと『イエー!!』って返ってくる。『おまえらどうだ!』っていえば『ドーン!』みたいな。例えれば宗教的なものというか。俺的にはお客さんの半分でもイエーっていってくれればそれで満足だと思ってたんだけど、想像以上に凄かった。」
ヒロ「ライブの後とかも手とか振ってくれるんだよね。スターってこういうふうなんだ!って思った(笑)。」
タカ「そういうのってやっぱうれしいね。控え室から移動する時もお客さんから声かけられたりするとね。」
ヒロ「となりを通る時とか『あっ!あっ!』って」
タカ「その気になってもう、メガネとかかけちゃって(笑)」

―貴重な体験だったね。

タカ「うん。すごくよかった。で、すごくよかったで過去形で終わらせて、次に行こうって。メンツが変わってからやっと土台が出来てきたと思うんで、冬か春にはレコーディングかなと。もっとしっかり土台を固めて、堅実にいきたいなと。昔だったら勢いで済ませちゃってたと思うんだけど。なんて真面目なこと言ってるんだ!スゲ―!俺。ライブも1Fでワンマンやれるくらいにね。やりてーなホント・・・。」

―11月はワンマンではないけど、1FのELLでライブだよね。

ヒロ「直立不動!くぎづけにはさせる自信あるんで・・・」
タカ「くぎづけにさせて、ハートを射抜けるものはあるから・・・その自信はある。その後はあなたが決めてくださいって感じかな。」
ヒロ「いっしょにサイケワールドを盛り上げましょう!」

最近は自分達のアピールが上手なバンドが多いけど、その分、話題先行型っていうバンドも多かったりする。その点、「判断するのはお客さん」であり、自分達が自分達らしくできること=ライブをひたすら行うのみという、潔い姿勢のサイケデリックバタフライ。ライブではその姿勢が強い説得力をもって伝わってくる。激しくて爆音、ヒロの不思議な世界観で空気が染まる光景、一人でも多くの人にみてほしい。

  11月24日(土) @ElectricLadyLand
with ザ・ハイナンバーズ/BOOGIE HOUSE/THE WEL-CHAMELEON
open18:00 start18:30 ad\2000 day\2500(without drink)
Ticket Now on Sale!!
 
 

 


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