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それでは、11ヶ所に及ぶ初の全国ツアーの初日となったこの夜の模様をお届けしよう。
疾走感のある「朧車」に続くのは招鬼(まねき)の怪しいギターリフから始まる「百の鬼が夜を行く」だ。男女ツインVoの声の対比が面白いこの曲では、赤を基調とした照明の中、まさに“百鬼夜行”といった光景。 ここでMC。これまでの鬼気迫る演奏とは対照的に彼らのMCは非常に軽妙で和やかだ。黒猫が愛嬌のある喋りで、「狩姦さんは以前名古屋で働いていました」などの様々なエピソードを紹介。バンドリーダーの瞬火には客席から「兄上、社長」の声がかけられる。 続いて「煌」、重いリズムでフロアを揺らす「牛鬼祀り」、「月に叢雲花に風」、「鬼斬忍法帖」がプレイされる。演奏は一貫して正確で安定している。この演奏を支えるDrの斗羅(とら)は時折歌詞を口ずさみ笑顔を見せ、破壊的なパワーのリズムを生み出していく。
本編最後は軽快なリズムの「おらびなはい」。かけ声にあわせてフロア−面に多くの扇子が振られる。アンコールで演奏されたのは「がいながてや」と「亥の子唄」だ。どちらも曲中に観客とのかけ合いをするパートがあり、各メンバーがこれを楽しむ。これもライブではお客様と喜びを共有したいという彼らの理念によるものだろう。 実に満足のいくライブだった。迫力のある演奏、笑いを交えたMC、見る者を引き付けるステージング、全員参加のかけ合い、ライブの楽しさを最大限に味わうことのできるバンドだ。「メタルに妖怪?何じゃそりゃ?」と思って避けてはもったいない。ぜひ彼らの音楽に触れ、生公演に足を運んでみよう。きっと素敵な妖怪があなたに取り憑いてくれるはずだ。この夜の多くの観客のように。 |
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陰陽座の次回スケジュール、間もなく告知解禁!! 陰陽座HP http://www1.neweb.ne.jp/wa/onmyo-za/ |
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