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約一年ぶりの音源、アルバム「sorry, I will scream here」を6/9に発売した、紅一点、女性ボーカル4ピースロックバンド、BUGY CRAXONE。そのレコ発ツアーで全国各地、22箇所を廻り、ここ、名古屋にやって来たのはいい感じでテンションがあがったツアー中盤の13日目。

photo赤い照明に照らされ1曲目、「I'm sorry」。この細い身体のどこにこんなパワーがあるのかと思うほどの力強い歌声と激しいギターに驚きつつ、2曲目「LUCKY」へ。ギター笈川に促され、起きた手拍子のリズムに合わせ、ボーカル由紀が「名古屋!」と叫ぶ。こういう、その土地の名前やなんかを口に出してもらえるのは、ファンにとってはとても嬉しい事だと思う。後のMCでも言っていたが、「ライブはCDと違って、お客さんと一緒に作るもの。」という言葉通り、今日の、この名古屋でのライブでしか味わえない瞬間を楽しみたい。「いっちょやってやるか!」という気持ちが伝わってくる。


photoキリっとしたカッコいい姿とはうって変わって、MCでは可愛らしさ炸裂。続いて「倒錯の森」。縦のりの激しい曲に乗せ、力一杯胸の叫びを響かせ歌う。カッコいい。思わず見入ってしまう。そして「フラニーとゾーイ」。ベース音が響く。何かこみ上がってくるものがある。腹の底からじわじわと力が湧き出てくる。惑星誕生というか、地核変動というか・・・そういったイメージが浮かんだ。長いイントロ。4人の息ピッタリに、激しく鳴らされる演奏に力強く『聴かせる』歌。目を伏せて演奏に身をまかせる。気持ちいい。明らかにロックなはずなのに、ガンガン響いてきてるはずなのに、高く激しい歌声なのに、耳を刺すようなうるささはない。由紀の歌は重要な位置を占めているが、曲だけでも充分聴かせる力がある。歌と音とのバランスがいいんだ。ギターが歌っている。ベースが歌っている。ドラムが歌っている。どんどん引き込まれていく。


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ここで再度MC。彼らのこのギャップは素晴らしい(笑)別人とも思えるほどの豹変ぶりに、会場の空気も和む。いいなぁ。この親しみやすい雰囲気。そしてたどたどしいMCから一転して「New sunrise」!!とシャウトしながら5曲目、6曲目「I scream」へと続く。一音一音が身体に響く。マイクをつかみ前へ出て来ると、手拍子が起こり、拳があがった。会場に穏やかな熱い空気が満ちた。

photo「まだまだやり足りない!思い残すことなく楽しんでくれよ!」と言いながら、最後の曲「Why not?」へ。こっちもまだまだ聴き足りない。もっとBUGYの音を聴いていたい!きっとみんなそう思っていたに違いない。最高に気持ちいい。激しくかき鳴らされる音を、最後の一音まで感じながらライブは終わりをむかえた。

高まったテンションを押さえきれない観客からアンコールがかかる。先陣を切ってやってきたモンチのドラムソロに合せメンバーも順に登場。ベース旭と由紀がOiコールで煽り、それに応える観客。ギターを持たずに「枯れた花」を歌う。ギターを弾いていない分、より感情がこもっている気がする。アンプに足をかけ、思いをぶつけるように手を伸ばして歌う。気がつくと自然にギュッと手を握りしめていた。終始、BUGYの激しいロックに圧倒され、朗らかな人となりに癒された。明日一日頑張れる、そんな力をもらった気がする。帰って行く観客の顔も、どこかスッキリしているように見えた。


インフォメーション
 

次回BUGYのスケジュールは・・・?
10月29日(金) @ell.FITSALL
対バンあり!
open18:30 start19:00
前売\2000当日\2500(without drink)
Ticket 9/1 on Sale!!

 

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