今年結成22年目を迎えてますます精力的な大御所カーネーションの直枝政広と、こちらも優れたポップスを増産するヤングポッパー堂島孝平。この日本屈指のメロディメーカーが10月、ここ名古屋で強力タッグを組む!しかも二人に縁のある共演者も集合しての弾き語り2デイズライブ!!なんて聞いたら無類の音楽好きのワタクシ居ても立ってもいられません。ということでお忙しいお二人を捕まえてそれぞれお話を伺っちゃいました。 ―最近のカーネーションは…リリースを小まめになさってるんですよね。 直枝:2ヶ月に一回くらい新曲を出してきてて、それもライブ会場限定で。そしてamazonで、ネットで買えるという特殊な形態のCDなんですけどね。おそらくこれは珍しいんじゃないですか。たぶんね、お客さんの世代的にも忙しい人が多いし、ネットでけっこう買い物することも多いと思うのね。その中でもっと気楽に音楽とも付き合って欲しいという願いもあってですね、こういうのも面白いんじゃないかと思ってやってみました。 ―今回のライブのきっかけは2月にツアーを…って話を伺ったんですが。 直枝:あの時は九州のツアーでしたけど、そこは全部堂島君とまわったんですよ。で、その後に[RUNNIN’WILD JAPAN]っていう僕ら単独のツアーをやって、両方とも内容は違うんですけど一つに繋がってるような感じで。だからいい意味で堂島君に盛り上げてもらって、その後俺たちのツアーに流れ込んだって感じですね。 ―で、10月の2デイズにまたつながると…こちらはソロなんですよね。 直枝:そうですね、これは珍しくソロで。けっこう2000年始めの頃はソロでいろんなことやってたんですけどね。まぁ最近はわりと少ないし、久しぶりなんで楽しみにしてます。 ―やはりバンドでのライブとは違いますよね。 直枝:わりとバンドでやってない曲とかね、ひとりでやると気持ちがまた違うぞっていう曲を…意外なところで選んでみたりとか。あと思いつきでやっちゃったりとか。そういうバンドとはまた違った自由度みたいのがスリルがあって面白いですね。メニュー的にもいろんな準備をしてこうと思ってるんで。両日それぞれ来てもらっても楽しめるように曲を選びたいと思ってます。 ―で、今回のライブのメンツというのは…。 直枝:必然という感じもありますけれども。中森さんと渡辺君は、堂島君と僕、どちらも仲がよくて一緒に音楽もやったりしてるし、川村さんとは共作をしてたり、かのさんとはカーネーションで一曲コーラスで参加してもらったことがあったり。そういうつながりが全てにあるって、ひさびさに集うって感じじゃないでしょうか。川村さんとかのさんはライブではご一緒したことがないので、すごく楽しみにしてます。そして何かお互いが関わった部分みたいなものを会場で再現できれば…という願いもあります。ま、これから詰めますけれども、おそらくいろんな交流があるんじゃないかと思います。 ―直枝さんから見て堂島さんは。 直枝:彼は早熟の極みだね。ポップスのツボみたいのを生まれながらに知ってる感じがするのね。それは昔からずっと見てるんだけどそれはずっと感じてますね。僕達はもっと不器用なところがあって、すごくあっちぶつかりこっちぶつかりでいろいろやってるんですけど、彼はしっかりとベーシックにポップスのいい部分を持ってたっていう。ある意味天才でしょうね、そういう気がしてます。 ―カーネーションとしては年内は東京と大阪のライブを残すのみということなんですが。 直枝:あとは10月の8日(2デイズの前日)には京都のボロフェスタというのがあって。(京都西部講堂での大型イベント)名古屋からだと京都は近いですからね、ぜひそっちの方でカーネーションの荒くれたステージも見てもらいたいと思います、そっちはゴリゴリにやりますので。名古屋はまた来年行きたいと思ってます。 ―では最後に一言お願いします。 直枝:すごい素敵なイベントになると思うんでぜひ楽しみにしてて欲しい、そして見に来て欲しいと思います。ぜったい得させますのでヨロシクです。 ―今はレコーディング中なんでしたっけ?? 堂島:そうですね。この夏はなんかいろんなところでライブをやりながらレコーディングもガンガンしてます。「So She, So I」というシングルが10月に出て、それを含むアルバムを作っています。アルバムはきっと年明け〜冬ぐらいにはなると思うんですけど。今やれることをドンドンやってるってことでアルバム自体が何曲入りになるかもわからないし、ただドンドン録っていってるというかなり精力的な夏です。 ―そうですよね、まだ前のCDが出てからそんなに経ってないですもんね。 堂島:なんかときどきよくわからなくなってくるとその言葉を僕も呟いてます。「こないだリリースしたばっかりだけど…」みたいなことを。いろいろやることが多くなってくると(笑) ―そんな中、今回イベントをやっていただけるという事で…今回共同主催?という形の直枝さんとは前からつながりが? 堂島:直枝さんは僕がデビューをした時からレコードレーベルの先輩アーティストっていう存在でカーネーションというバンドがいまして、僕自身ものすごく直枝さんっていう人が作る音楽って物を自分になかなかできないかっこいいことをホントに表現する人だなって思ってて、昔から自分のラジオ番組に来てもらったりとか、ライブ見に行ったりとか、そういう風な感じで交流を持たせてもらっております。 ―イベントはどんな感じになりそうですか? 堂島:直枝さんも僕もシンガーソングライターで。こうしてみると出演者みんながシンガーソングライターで。僕が思うにみんな音楽に芯があるというか、その音楽がちゃんと響くソングライターって言うんですかね。中身のあるポップソングであろうが、熱い歌であろうが、やっぱこう芯が太い感じの音楽をやってる、すごくカッコイイ先輩も後輩も含めてみんな集まってくれたので嬉しく思ってますね。そして、その日しかできないことを…やっぱりライブなんで。とくにELLというライブハウスはそう言った意味で、その日しか見れないものみたいなのがどんどん産まれていく感じとかがすごく似合うので、そういう場面がいくつも見れるようにしたいなと思ってます。 ―当日は10月に出る新曲とかも? 堂島:そうですね、なんとかやれたらなって思うんですけど。なにぶんスカなもので(笑)ギター一本で裏打ちしても切ねぇなって言うのがありますんで。でもだからと言ってやらないという感じのモードでも自分はないので、なんかスカではない形の弾き語りみたいな感じでやれたらいいかな〜と思ってます。 ―では最後に一言お願いします。 堂島:とにかくこんなに自分でも素敵だなぁと思うメンツとやれるというのは、なかなかないだろうなと思いますし、それぞれがこうやって集まれることもそんなにないと思うので。一緒にやるからにはその日しか見れないものを沢山見せられるようにしたいな、という風に思っています。 さていかがでしたか?「必然」という言葉が印象的だった直枝さん。そして堂島さん曰く「自分でも素敵だなぁと思える」6人の優れたソングライターによる、この2日しか見れないスペシャルな夜。まさに秋の夜長にぴったりな、静かな…それでいてまっすぐに音楽が響いてくる…そんな夜になること間違いなし。これは見逃す手はないですよ! |
10月9日(日)、10日(月)@ElectricLadyLand |
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