Stereo Fabrication of YouthがVo/G江口亮、G和田勉の2人という形態に戻ってからは初めてのワンマンが近づいてきた。それに先立って6/14に3曲入りシングル『Morning Glory』が発売される。この2つの話を中心に江口にとっても濃いお話をしてもらったので前置きはこれぐらいにして、インタビューへどうぞ。 ―6/14に3曲入りニューシングル『Morning Glory』が発売されるわけですが、まずシングルにタイトルを付けたのには何か意味があるんでしょうか? 江口:たいして意味はないですよ(笑)。今回シングルじゃないですか、3曲入りだから。レコード屋さんに聞いたら、4曲までがシングル扱いで、5曲以上だとミニアルバムでタイトルが付くよって言われたんですけど、かといってじゃあ3曲でシングル扱いでどの曲かの名前を冠にするっていうのがイヤだなあって思って。だったらまあタイトルを付けようと。でタイトルの曲は次作のリード曲になっているので、いい流れが出来るかな、と。 ―なるほど、3曲聴かせていただきましたけど、確かに1曲をとりだして「シングルです」って感じではないですよね。 江口:1、2曲目が出来てて、人に聴かせたら、「ステファブっぽくない」と言われて(笑)、そうかなあって。自分では分かんなかったんですけどね。 ―今の段階でステファブっぽくないっていうのは微妙な表現ですよね。 江口:そうなんですよ。ただ、ステファブっぽさってなんだろうっていうのを、もっと具体的に、分かり易く、例えばテンポであったりとか、メロディーであったりとか、コードであったりとかってところでもう一回自分のことを見直してみた時に出来たのが3曲目です。ぽさを残しつつ、新しいところを体現した感じで。自分的には1、2曲目もかなりステファブだろって思ったんですけど。 ―聴いてる人からすると、自分のイメージのステファブがいつのステファブかっていうところもあると思うんですよ。ステファブの音楽的な振れ幅も広いと思うので。去年二人に、なってというか戻ってというか、イメージ的なバンドっぽさってのは薄れると思うんですけど、それに対して逆に・・・ 江口:バンド化が進んだような音源を(笑)。でもよくよく考えてみると1st(ミニアルバム『Are you independent』)も二人で作ったとか言いながらもめちゃめちゃバンド音源なんですよ。だからそういう事をあんまり気にせずに、音楽を作るってことだけにちゃんとフォーカスを絞ってやったら必然的にそうなったって事と、今回僕的には二人になった事で、和田君っていう人間の立ち様を気にした時にやっぱりこう、ギターロックバンドっぽい音源になったっていうのはありますね。ヴォーカリストとギタリストの二人なんだから必然的にそうなりますよね。ボーカルとギターの二人組の音源でピアノのバラードだったら変じゃないですか?PVの時、ギタリストは何してんの?って思うじゃないですか(笑)。 ―そうですよね。でもここ最近そういった言ってみれば不自然な、ピアニストがいないのにピアノが鳴ってる。とかっていうものが結構当たり前になってますよね。 江口:なってますよね。でもウチは、そこじゃないなあ、と。メンバーの色を無視してまで作る音源の域まではいってないぞ、と。そういうのはもうちょっとしてからやればいいし。って考えたら今回は和田君フィーチャーで。 ―それを受けて、7月1日のell.FITS ALLを含めたワンマンツアー『毒喰わば皿マーディー ナマステ!』が東名阪で行われるわけですが、現在の形態になってからワンマンは初ですよね。CDの感じからすると、去年までと楽器の構成は同じでももうちょっとロックな感じになるんでしょうか? 江口:そうですね、なるんですけどみんなプレイヤー的に余裕があるので、ガチャガチャうるさいだけじゃなくて、聴かせることのできるロックバンドっていう。ある意味理想な形には近づいてきているので。ただ、ロックバンドっていう形容は僕嫌いだったりするんですけどね。「毎日牛丼しか食べません」、みたいに聞こえるじゃないですか(笑)。「パンも食べるし牛丼も食べるし、なんでも食べるんだけど、僕らは牛丼屋さんですよ。」っていうのが良いなって思って。弁当屋さんのメニューだったら幕の内弁当が好きで、カラアゲ弁当しか作れないのはイヤだ、と。でもリスナーのみなさんは、「カラアゲ弁当のみでやってまーす」っていうのの方が好きになりやすいじゃないですか?でもそれってすごい怖くって「あそこのカラアゲすごい美味いらしいよ」の繰り返しじゃないですか。で、みんな飽きて飽きてですよね。僕らは「カラアゲはすごい大好きです、でもずっと付き合って欲しいから、幕の内弁当のなかのカラアゲでもいいんじゃない?」って。 ―カラアゲしか作れないと、カラアゲも飽きたなって言われちゃうと・・・ 江口:厳しいですよね。さらに味の濃いカラアゲが好きになるわけでしょ。そういうサイクルからいい加減みんな一緒に抜けていこうぜ、って。その為にはカラアゲ以外のものも美味しく作れないと駄目だし、カラアゲも飽きさせちゃいけない。で、今のメンバーだったらカラアゲでいけるなって思ったんで、すごくバンドっぽい音にまた戻ったっていう。 ―ライヴの内容はもう考えてますか? 江口:それは今までと変わらず、過去の曲も入れつつ、そして今のステファブを見せれるような状況でやろうと思ってます。今回の活動再開にあたってすごく色んな人が応援してくれたんですよね。ホントいちいち泣きそうになるぐらい応援してもらえる事が沢山あって。そういう事がよくよく思い返してみたら、今までもずっとあったんですよ。それがやっぱり原動力になってたりするわけで。人がやってるんだから人付き合いっていうか、人でしかないって事をあらためて感じさせられてるんで、沢山の人にそれを伝えたいっていうか。一番大事なのは僕らがやってるからステファブの音楽なんだよ。だから会いに来て。と。あと、是非バンドマンも来て欲しいですね。僕らもう7年もやってるらしいんですけど(笑)、7年も続けて、紆余曲折ありまくりの人たちでも音楽をやりたいって続けてる、っていうのをもっと若い人にも知って欲しいっていうか。「音楽続けてて悪いことなんて一個もねえよ」と。人とも付き合えるし、いろんな事教えてもらえるしね。僕らでよければわかんない事があったら聞きに来てって。ワンマンはバンドマン全員出席です(笑)。 ―わかりました全員出席で(笑)7月1日を楽しみにしています、ありがとうございました。 |
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7月1日(土)@ell.FITSALL |
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