THE STAR CLUB

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今年、僕にはどうしても推したいバンドがある。それはELLと同じく今年30周年を迎えるTHE STAR CLUBだ。ちなみに、(おそらく)世界で唯一生き残ってるオリジナルパンクバンドでもある。
実際これはかなり燃えたね。絶対に激オシするんだと。しかも、ニューアルバムの「恍惚のあがない」がキャリア最高傑作の超良い出来ときている。その内容はと言えば、集大成というよりは実験作。個人的にはギターの音色がかなりイカシてると思う。ナインインチネイルズを連想しました。(←当然、本人達は無意識だろうけど)
僕も別に凄いスタークラブマニアっていうわけではないんだけど、パンクが誕生した時からパンクという定義が広がり過ぎてしまった現代まで、パンクバンドをやり続ける彼らに凄く色んな話を聞きたかったし、パンクと言えばNANAのファッションだったり、皆で楽しくENJOYの最近のパンクだと思ってる若者たちにもどうしても紹介したかった…。僕の友人が中学の時に、パンク聴くならこれを聴け、と、ピストルズ、ラモーンズ、DISCHARGEと一緒にスタークラブを手渡したようにね。次は僕の番だとばかり、意気揚々と受話器を持ったわけさ。

…のだが、以下のインタビューを読んで貰えばわかるんだけど、
ほとんど会話になってません、これ。あちゃー。とりあえず読んでみて。


―30周年おめでとうございます。

HIKAGE(Vo):「はい」

―ニューアルバムの「恍惚のあがない」聴かせてもらいました。これは30周年記念盤という事で…

HIKAGE:「いや、別にそうゆう事ではなく。時期が時期なんでそうゆう感じになっちゃいますけどね。」

―僕も最初、集大成的なモノかと思ったんですけど…

HIKAGE:「うん。そうゆうのではない。新しいアルバムだよ。」

―御自身の手応えも相当あるだろうなと思ったんですが…

HIKAGE:「うん。あるよ。」

―新しい所に向かってるなぁっていうのが凄く伝わってきたんですが…

HIKAGE:「そうね。実験作なんで。」

―やっぱりHIKAGEさんにとって新しい事をやるっていうのは重要な事ですか?

HIKAGE:「凄い重要ですね。自分達が新鮮でいられるっていうのが一番重要。」

―スタークラブってもの凄い数の作品を出してるじゃないですか?これから聴いてみたいっていう人達に、お薦めのCDをいくつか教えて欲しいんですけど。

HIKAGE:「お薦めですか…。やっぱりここ数年の今のメンバーのやつ。それ以外だと『ONLY SC』っていうベスト盤が出てるんで。それが一番良いんじゃないっすかね。」

―ところで今年でELLも30周年なんですが、何かELLの思い出とかってありますか?

HIKAGE:「やっぱり最初のライブハウスがELLなんで、そうゆう意味では思い入れが強いっていうのと。後、色んな意味でライブハウスっていうのが何たるかを、印象づけた所だよね。これがライブハウスですっていう。」

―スタークラブも30年ですが、今もHIKAGEさんを前に前に突き動かしてるモノ、原動力って一体何なんでしょう?

HIKAGE:「原動力ですか。一番はやっぱりロックやパンクが好きだっていうのが基本ですよね。で、こうゆう世界に憧れてて…。で、やり出して。それが続いてるんですけど。後、新しいモノを作りたいっていうクリエイティヴな気持ち。これは音楽に限らずなんだけど、生み出すっていうのが好きなんだよね。自分が作ったモノがどういう形であれ、人に影響を及ぼしてるっていうのが凄い快感というか…。生きてるっていう実感がある。」

―スタークラブを始められた頃に比べると、パンクの意味もかなり広がってきたと思うんですけど、その辺オリジネーターのHIKAGEさんとしては何か感じるところはありますか?

HIKAGE:「昔のパンクと今のパンクでは、意味合いがもう全然違うんで…。だからもうパンクという言葉がどうであるとか、考えてはいないですね。自分が好きなモノであったらね、それがロックだと思うし。人がどう考えようがそれはそれ。」

はい。もうすみません。インタビュアーとして役不足もいいとこ。相撲で言えば、最初の立ち会いでぶっ飛ばされた感じ。器が違い過ぎるのだ。声の説得力がマジ凄い。第一声聞いて相当声うわずったもん。
僕の質問も馬鹿丸出しだ。よくよく考えてみればこんな事、10周年、20周年の時に聞かれまくった事でもあるはずなのだ。チマチマした事聞いてんじゃないよ!!って感じだね。僕等にはまだまだもっと面白い事があるし、もっと刺激的な経験は存在しているのだ。スタークラブの音楽、HIKAGEさんの言葉はそれを語っている。後は受け手の僕等次第ってことか。
OK、これだけ言わせて。THE STAR CLUB断固支持!!


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