ニューロティカ

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あぁもうクソみたいな世の中だ。人生なんて、嫌になる事、落ち込む事ばっかりだ。こんな時には何かライブを観に行きたいけど、変に堅苦しいのや、ボーカルが自分の悩みを垂れ流すロックなんぞは真っ平ゴメンだ。こちとら、普段自分の周りにのさばるバカ共より、バカにならにゃ気がすまんのだ。笑い転げて、バカになりたいのだ。だったら日本で観るべきバンドはただ一つ。それはニューロティカだ!!そこには最早、死語寸前になってしまった夢と希望ってやつがあるかもよ。


―6月に出たライブDVD(「Live Shock Loft ニューロティカ×フラワーカンパニーズ」)を観させて貰ったんですけど、最っ高でした。

ATSUSHI(Vo):「いや〜ありがとうございます。」

―やっぱニューロティカはライブだなぁって実感したんですけど。御自身で観てみてどうでしたか??

ATSUSHI:「あの〜僕、あまり反省したくないので観ないようにしてて。編集の時に一回観ただけで(笑)」

―最高なんで、観といて下さい(笑)あまり振り返らないんですか??

ATSUSHI:「はい。もうね、皆さんに笑っていただければ。」

―あぁ…。凄い楽しそうに演ってるなぁっていうのは、バシバシ伝わってきましたよ。

ATSUSHI:「これはあの〜、昔はもう自分勝手にやってたんですけど、今はお客さんが楽しんでくれたらね。それでなんつんだろ、お客さんとバンドが一体に、フィフティ・フィフティになった時にね、それがニューロティカかなと。」

―ほほう。やっぱりあっちゃんにとって、ロックが楽しい事っていうのは大事な事ですか??

ATSUSHI:「そうですね。よく言うんですけど、欲求不満とか、フラストレーションをぶつけるバンドじゃなくって、そうゆうのをも超越したような、俺達だけの空間というか。後にも先にもここにしかない時間というか…。その一瞬っていうのを皆で楽しんで頂ければね。それが俺たちのモットーなんで。 」

―凄い失礼かもしんないんですけど、小中学生の男の子がうんこ、ちんこって言って騒いでるのと同じオーラを感じちゃったんですけど(笑)

ATSUSHI:「もうそれで全然問題ないです!!あのー、だんだんだんだんまた幼少の頃に戻ってきてて…。はい、そっち系ですから。ていうか、変わってないんですよね。そうゆう感覚っていうのは。そうゆうの持ってずっとやって行きたいっすねぇ。 」

―84年結成ってことなんですけど、その時から同じ路線なんですか??

ATSUSHI:「そうですね。あの〜、仲の良い友達と始めて…。バンド以外にも色々遊びをしてまして。こんなに楽しいんだったら、その楽しみを知って欲しい。こんな楽しい場所に集まって、皆で遊ばないかっていうのがモチーフだったんですよ。僕の人生自体も、ARBというバンドに刺激を受けて変わって…。って何言ってるかわかんなくなってきたな…。 」

―ぶははは。

ATSUSHI:「そう。変わったんです。」

―僕、中学生の頃がバンドブーム全盛で。ちょうどその頃にニューロティカも知ったんです。バンドブームの良い所、楽しい感じがあったから嬉しかったですねぇ。今、残ってるバンドほとんどいないし。

ATSUSHI:「ありがとうございます。ま、よく生き残りって言うんですけど、売れ残りですからね。僕等の場合(笑)」

―ぶははは。

ATSUSHI:「そこを強調しないと(笑)!!生き残りはジュンスカ(注、JUN SKY WALKER(S))とかでしょう。」

―はははは。けっこう今って、シリアスなバンドとか、怖そうなバンドが多いですからねぇ。凄い貴重ですよ。

ATSUSHI:「はいはいはい。それはもう本当にありがたい言葉だなぁ。世の中がそうゆう風だからね、仕方ないとは思うんだけど…。ちょっとでも皆がね、笑顔になってくれたら嬉しいです。それ以上の事は望まないし、それ以上の事は出来ないんで。 」

―今でもあっちゃんをロックとかバンドに向かわせてる原動力って、今日おっしゃってもらった事以外に何かありますかね??

ATSUSHI:「まだまだやりたい事があるっていうのと…。本当に一つ正直な話、こんな事言ったらダサイかもしんないけど、ロックの文化とか、バンドマンの地位をもっとあげたいんすよね。」

―(僕が普段思ってた事、周りに言ってた事と全く同じだったので、絶句。)

ATSUSHI:「僕等くらいの歳になって同級生に会うと、凄い給料も良いしね。それでも俺達バンドマンは頑張ってね。良い音楽作ってね。良いアルバムも作ってね…。もうちょっと向上させたいし、生活も上げたいんだよ。俺、ヒロトさん(注. ザ・ブルーハーツ〜ザ・ハイロウズ〜現クロマニヨンズのボーカリスト、甲本ヒロト)とか国民栄誉賞とかあげていいと思うんですよ。だって、あれだけ子供達に夢と希望を与えてるワケだし。今回一緒に回るニートビーツだってね、本っ当に全国津々浦々回ってね。どんだけの人に勇気与えてるかって話しですよ。こうゆうバンドにはね、本っ当に国民栄誉賞与えたいと思うんですよねぇ。 」

―僕も本当にそう思いますね。

ATSUSHI:「ね?野外で一番、子供達に汗をかかせたのはカズなんですよ、サッカーの。」

―はいはいはい。

ATSUSHI:「カズのかっこ良さでね、外で子供達はいっぱい汗をかいたわけです。野外がカズならね、屋内は俺かなぁ…なんて…ね…。」

―はぁ(笑)

ATSUSHI:「アレ?ちょっと調子に乗っちゃった?(笑)ゴメンゴメンゴメン。フリが、フリが長かったんだよ〜(笑)ゴメンゴメンゴメン。」

―ぶはははは。(フリって…笑)いやいやいや。

ATSUSHI:「要は俺が国民栄誉賞欲しいんだよ〜。ていうか、ロックと言えばオレだろう!!オレがロックの中心なんで!!」

―(とりあえず話題を変えよう)今年ELLは30周年なんですけど、ELLとか名古屋の思い出とかエピソードって何かありますか??

ATSUSHI:「名古屋はね〜、正直言って、日本中で一番客が荒っぽいですね。だから凄い好きな場所ですね。これは昔からなんだけど。」

―さっき(ELLの)社長も言ってました。『ニューロティカ、客が荒いんだよなぁ』って(笑)

ATSUSHI:「(笑)すみません。謝っといて!!僕が悪いんじゃないんです!!けど、そうゆう子達も受け止めてあげたいなぁと思ってるんですよね。」

いや〜。楽しかったなぁ。素晴らしい人だったなぁ。全然触れてないから補足しとくと、ニューロティカ、曲も演奏も素晴らしいです。それ言っとかないと、このインタビューだけじゃ、ただのお笑いバンドと勘違いされそうなんだもん(笑)それでもって、笑えて楽しい最高のロックバンドです。しかし、その垣間見えるあっちゃんの男の子心に、グッと泣きそうにもなってしまうのは僕だけだろうか…。一つ、恋愛禁止。二つ、メール交換禁止。三つ、お持ち帰り…OK!!!!!!!


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