ザ・マスミサイルと聞いて、あなたはどんなイメージが思い浮かびますか?「青春パンク」?マスポーズ?いやいや、今のザ・マスミサイルにはジャンルなんて関係ない!ちょっと神がかってるっていても過言ではないぐらい、とにかく最高に熱い彼らのライブ。そんな彼らの真髄を少しでも紐解こうと、ボーカリスト、よっくんこと高木芳基に話を聞いた。 ─改めましてではありますが、ザ・マスミサイルとはどんなバンドなのでしょうか? よっくん:「これはねえ、今まで散々どんなバンドなんやろってのは聞かれたけど、いつも答えるのに困ってまして。昔、始めた頃っていうのは「青春パンク」なんていうのがレコード屋さんが作った言葉でも、わーって結構盛り上がってたじゃないですか?で、うちらはそれに便乗させて欲しかったんだけど、させてもらえなかったっていうちょっと遅れたポジションやった。まあ、僕らだけじゃなくてあの頃のどんなバンドでも「青春パンク」って言われるのが本当はイヤだったと思うんですね。脱却したいみたいな。でもまあ、最近になって開き直ったのが、もう今でこそ、そう呼ばれないからこそ、ストレートな、誰でもわかる言葉を使って、まあ考え方はストレートじゃなくても、小学生でもわかるような言葉遣いと誰でも使えるコード進行の中でシンプルに熱く歌うっていうのが「青春パンク」って、(レコード屋さんじゃなくって)ファンとか一般のリスナーの人がそういうカテゴリーを作って、そういうのが好きなんだっ、ていうんだったら、僕らの音楽をわかってもらうとか、CD屋さんでCDを選ぶ時にすごく大切なカテゴリーだと思うんですよ。だったら「青春パンク」って呼べば?ぐらいの感じですね。 」 ─そういう「青春パンク」と呼ばれたバンドのシーンが数年前は結構盛り上がっていたわけですが、残念ながらいなくなってしまったバンドも沢山いるんですが、ザ・マスミサイルというバンドは相変わらずも最前線にいるじゃないですか? よっくん:「1つとして、その青春パンクシーンに乗せて欲しかったけど、乗せてもらえなかったっていうのが、今となっては良かったのかもしれないですね。「マスミサイルは青春パンクとはちょっと違うね〜」って言われても、俺達は「おう、ちげーよー」なんていう自信も無かったし、周りがそう評価してくれるならそれはそれでよかったんですけど、「うん、でも売れへんけどね〜」みたいな感じで(笑) 」 ─キーボードがいるっていうのが一つ特殊というか、違うところですよね? よっくん:「そうですね。サウンド的には。こればっかりはね、東京に出てきてマスミサイルを組んだ時にも、鍵盤だけは時間かかってもいいから探そうって思ってて。しょっぱなから見つかって本当に浮かれてましたけどね。だから、メンバーが最近変わった時も、絶対に鍵盤は必要っていうスタイルで。「もういいじゃん、無しでもなんとかなるんじゃない?」って周りも言ってたんですけどね、いや、ここだけは!ってね。この曲のメッセージはピアノ(の演奏)で歌ったほうが絶対に伝わる、っていう可能性がある限りね、そこを妥協するのは間違ってると思ってるのでね。だからこその鍵盤ですね。 」 ─去年メンバーが抜けて、年末から新メンバーでリスタートを切ったわけですが、ミニアルバムを出して、とにかくライブを沢山やりましたね? よっくん:「やりましたね〜、特に名古屋は(笑) 軽く2ちゃんねるが荒れてたもんな〜「名古屋ばっかり」って(笑) 」 ─そして、先日シングル『迷いながら/あきらめちゃ』をリリースしたばかりですが、間髪いれずにアルバム『人間ダース』が発売になりますね。アルバムの曲はいつぐらいに作った曲なんですか? よっくん:「曲は結構作った時代がバラバラですね。『迷いながら』なんかは前のメンバーの時からあった曲だけど、結局リリースせずに終わったっていう曲だったりするし。『あきらめちゃ』とかはメンバーを探してる時に動きを止めたくなくて結構ソロをやっていたんですよね。2,30本やったかなあ・・・半年ぐらいで。自分の立場にもリンクしてる曲だけども、やっぱり俺はステージでバンドサウンドでやりたいなっていう気持ちと、みんなと遊びたいっていう感覚でマスミサイルはつぶさない!っていう、そういう環境の中で書いた曲で、じゃあそれをバンドサウンドでやったらどうなるんだっていうのがもう楽しみで仕方なくって。ソロ活動で書いた曲も、全ては未来のバンドサウンドでマスミサイルとしてやる為の修行期間だったんで、それがこうやってシングルっていう形になったのは個人的には最高の流れですね。 」 ─『迷いながら』と『あきらめちゃ』が両A面っていうのがいいですよね。タイトルも。 よっくん:「本当ですね。それだけで心情が読み取れそうな・・・気づかなかったな(笑) 」 ─12/17にell.FITSALLでレコ発ライブがあるわけですが、どんなライブになりそうですか? よっくん:「レコ発って付くのは色んなプレッシャーを感じますね。時間も限られるわけじゃないですか?全部がワンマンではないので。今回のアルバムは、ライブじゃ演奏できないな、って曲がないので。全部やってたらそれだけで1時間ぐらいになっちゃって、みんなが聴きたい曲や、マスミサイルといえばこれだろって曲も、やんなきゃいけないわけじゃないんだけど、最高のライブをするにあたっては必要だし。だからまずセットリストを考えなきゃなーって(笑) 」 ─では最後に一言お客様にメッセージを。 よっくん:「:ここ一年ライブをすごいやったじゃないですか?「5年ぶりにきたんですよ」、とか、「7年前から知ってたけども今回初めてきたんですよ」って人もいて。CDを持ってる人よりライブに来たことがあるって人のが圧倒的に少ない訳であって、そんな中、何でまた来てみようって思ったのかな、っていう心情まではちょっと読めないんですけど、やっぱりライブっていうのはすごく楽しい場所だし、もっといいものを、もっと楽しいところをっていうスタイルは変わってないんで、絶対遊びに来て欲しいっすね。ずっと何回も観てくれてる人はもちろん、今回は全然違うセットリストだし、新しいものを引っさげての希望に満ちた素晴らしい表現を出来る自信がございますので、そこはもう是非、お金をはたいてでもね、何かを我慢してでも、最高のエンターテインメント、ザ・マスミサイルショウを是非!観に来て欲しいですね。 」 |
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ザ・マスミサイルの次回ライブは・・・ |
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