アマチュアバンドがCDを発表するのは日常茶飯事になってしまったこのご時世。ここELLでも毎月2〜3バンドがCDを発表しています。すっかりデモテープに取って変わってしまいましたが、このCD発売ラッシュにも始まりがあった訳です。その先駆けだったのが「チェリーメーカー」。そんな彼らが、1年半ぶりのセカンドCDを発売するという事なのでVの石井君にお話を伺いました。

―この大須便りに載るのは久しぶりだと思いますが、何してたんですか?

石「CD作ってちょっと経ってからメンバーチェンジが何回かあって、ひたすらメンバー探しと曲作りをしてましたね。5月くらいに『前橋かつき』っていう新しいメンバーが入って、『ヨシっこれからだー』って所です。」

―メンバーが固まってバンドの状態はどうですか?

「前橋が20才なんで若さゆえの勢いが刺激になってていい感じですよ。」

―そしてセカンドCD発売ですが…

「前回は正直いってデモテープの延長的な作品でファーストアルバムという意識はあんまりないんですよ。でも今回はタイトルが『デイズ』といって、自分達の周りで起こった些細な日常をテーマにして、自分達が思ったり感じた事を詰め込んでみました。今までの僕らって聴きやすいキャッチーなメロディーばかりに囚われすぎてた部分があって、歌詞の面でも変に格好つけていたり曲的にもシンプルなコード進行だったりしたんだけど、さっきも言ったみたいに、なかなかメンバーが決まらない苛立ちとかを等身大で音に表すようになりました。」

―ということは今までと比べてダークな感じになったんですか?

「曲調的にはひねりが加わってきてますね。逆に詞の面では、そういうダークな事を歌っていても最後には必ず前向きになってますね。でも、1番ひねくれてるのは、最近のライブで評判のいい曲をあまり入れずに、5曲中の3曲がライブで演っていない新曲なんですよ。」

―そして9月24日にはCD発売ライブですが、どんな感じになりそうですか?

「これもまたひねくれるのですが、敢えて昔の曲を掘り起こしてきて尚且つ今の曲と並べて、今の僕らが演ったらどんな感じになるのか見て欲しいと思いま す。」

 この日のライブには前任のベーシスト山下君率いる「イグジット」というバンドがオープニングアクトとして出演するそうです。とにかくライブをやりたい一心でELLに初登場したのが約5年前。彼らの前には常に、メンバーが固定しないという壁が立ちはだかってました。しかし活動を止めることなくここまでやってきた気持ちと経験がようやく形になったようです。手探りながら新たな一歩を踏み出した「等身大」の彼らの「気持ち」をその目で確かめてください!