人情紙風船

 もの思ふ秋、食欲の秋、読書にスポーツといろいろな秋があるが、もう冬?プラマリンはただ今改造の秋です。ELLに出てもう結構経つけど、この数年間ずっと変わらなきゃ変わらなきゃ、と思いながら過ごしてきたような気がする。メンバーが変わるたび、デモテープを作るたび、季節が変わるたび・・・etc。

 何か変わっているには違いないが、この変化というのは例えていうなら、イモ虫が「よし。変態しよ。」と(怪しい人ではない・・・念のため。)サナギになって、出てきてみたら実はまたイモ虫だった。というような感じだ。イモ虫がいくら脱皮したってイモ虫である限りそれは単なるイモ虫だ。今までのプラマリンは変態出来ないイモ虫の脱皮を繰り返していただけなんじゃないだろうか。これはひじょーにマズイ。イモ虫って脱皮するたびに少しずつ大きくなるんじゃなかったっけ?このまま脱皮し続けたら・・・ただの大きなイモ虫じゃん!やっぱりちゃんとサナギになって別モノになって出てこなければ。といういきさつで、今プラマリンはサナギをしています。サナギの中はどうなっているのかというと、これまでイモ虫を形成していた器官を一旦ドロドロに溶かして、全く新しい器官を作り出すため・・・というリアルサナギの話はいいとして。(自分でもちょっと気持ち悪くなってきた)

 プラマリンは、今新しい曲を作っています。これまでというのは私自身知らないうちにプラマリンという柵を作ってそのせまーい柵の中であーでもないこーでもないとウガウガもがいていたわけだ。ちょっと違う道を走ると、勝手に作り出したその柵からはみ出してどこか遠くへ行ってしまうんじゃないかと勘違いしていた。それで最近思うのは、プラマリンはPOPなバンドなんだから、たとえハードコアなものが入ってこようとプラマリンがPOPでなくなるはずがない、と。これがプラマリンのPOPだー!っていうのを早く見せるために今は暗〜くサナギスタジオにこもっていろいろ実験をしているところです。残念ながら今年中はもうライブがないので変態するのは来年です。(怪しい人ではない・・・あくまで)来年変態して出てきたのが蝶だろうと蛾だろうと、それがプラマリンっていうPOPバンドなんです。まだハードコアはやっていないけど。(今のところ)

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