インタビュー
調子よくってさあ、もう

SOULFUL STRUTの事情

 今月の調子いいバンドはソウルフルストラットです。ソウルフルと言えばファンがたくさんいて人気者と言うイメージが強いと思うんですが、その事実にも裏側が…VoヤスくんKeyトクノくんDr進藤くんの3人に来てもらいました。

―大須便りは久しぶりの登場ですが、まずは去年を振り返ってどうだった?

ト「無茶苦茶忙しかったー。」
ヤ「年間で多分80本くらいライブをやっとったかな?多いときは週に2〜3本やった時もあった。」
ト「野外と学園祭とライブハウスと1日に3本やったこともあったね。」
ヤ「それと並行して1年通してレコーディングスタジオにもおった感じもする。」

―去年何枚CD出したっけ?

ヤ「シングル(ココニ…)とミニアルバム(道草)とフルアルバム(シルバーソウル)の3枚。」
ト「だんだん曲数が増えていきましたね。」
シ「で、年末にクアトロでワンマンライブ。」
ヤ「ピーカーブー時代からの2年間の集大成って感じで1つの区切りっていうか…。1つの目標だったし、絶対成功できるようにお客さんを集める事に必死だった。」
ト「そのために正直いってお客さんに合わせて曲を作ってるトコがかなりありましたね。いっぱいライブやって、お客さんをいっぱい集めて、CDを売ってっていう事ばかりに重点を置きすぎて、肝心の音 楽が二の次というか…」
シ「精一杯のものは作ったけど、締め切りに追われて、曲もライブも時間切れで、妥協しないかんかったし…」
ヤ「時間には限りがあるってことが解った(笑)」
ヤ「そんで、途中からこれじゃあいかんと言うことで、みんなで話し合って、ソウルフルストラットっていう名前に負けないように、より生に、ウタも突き刺さるように、切れ味のあるサウンドにかわっていったと思う。」

―元々ソウルフルストラットってどういう意味があるの?

シ「ニューヨークの人の歩き方で、気取って軽やかに歩くって言う意味もあるんだけど、魂むき出しで堂々と前に進んでいくって言う意味もある。」

―これからは後者にシフトしていくぞ!ということなんだー

シ「テーマは魂満(こんまん)!ソウル(魂)フル(満タン)。日本語に直訳しただけだけど…(笑)」
ヤ「今までって、お客さんと闘ってたんだと思う。自分自身と闘って、もっと良いものを作ればお客さんもついてきてくれると思うし。」
シ「真剣に音楽を追求して自分達をさらけ出そうと」
ヤ「自分達が良いと思うもの、今まで以上にカテゴリーに囚われず納得できるものを作っていきたい。でも、魂はロックやて(笑)」

―そんな中で出来たのが『シルバーソウル』と…

ヤ「これはかなりの自信作。明らかに昔とは違うと思うし、これからの方向性が出ていると思う。」

―これからは実際活動が変わったりするの?

ヤ「ライブの回数は極端に減る予定。自分達のペースは変わらないけど、お客さんの前に出る回数は少なくなる。」
ヤ「もう1回ゼロからはじめようと。もっとクリエイターに、もっとアーティストになりたいと。」

―4月19日のワンマンはどんな感じになりそう?

ヤ「テーマは魂満。変な小細工抜きにして、魂の躍動感を表現したい。今までのイメージを良い意味でぶち壊したい。」

 どうやらソウルフルストラットは次のステージに上がっていくようです。サービス精神一杯なステージも、その裏側でいろんな事を考えながらやっていたんですね。といっても決してハードな音楽になっていくわけでもないし、もっと密度の濃いものになっていくに違いないでしょう。