唄人羽(うたいびとはね)。安岡信一、本多哲郎からなるこの2人組が今年、デビュー10周年を迎え、ベストアルバム『唄人羽 BEST INN 10th Anniversary "S&T"』のリリース、そしてワンマンツアーが決定している。初日は名古屋、という事で、メインボーカルの本多哲郎に、この10年を振り返りつつ、今の唄人羽について、語ってもらった。 ―まずは10周年、おめでとうございます。10年って一口に言っても、長いですよね? 本多:「ありがとうございます。色んなインタビューでも最近答えてるんですけど、『長かった』っていう一言しか出てこないですね(笑)」 ―ベストアルバム『BEST INN』のこの「INN」っていうのは宿とかの「INN」ですよね?どういった意味でこのタイトルにしたんでしょうか? 本多:「アルバムジャケットの撮影も兼ねて、二人でロスに行ったんですけど、色々なモーテルとかに泊まって旅をして、そこでジャケットの中にもあるんですけど、「BEST INN」っていうホテルがあって(笑)」 ―あ、そうなんですね。なんか自信満々な感じの宿ですよね?「ウチが最高だ!」みたいな(笑) 本多:「そうですよね(笑)。」 ―このCDの選曲は自分達でされたんですか? 本多:「そうです。、今まで出したのが80数曲あって、色々並べてみたんですけど、あまりにもデビュー当時と今の作品の・・・まず声が全然違うんで。バラバラに入れよう、とやっていたんですけど、どうにもならなくって、これは歴史順というか、ちゃんとした経過をね、わかってもらえたら、と思って。ベスト盤だしそれが一番伝わり易いのかな、って。」 ―10年間で色々な変化ももちろんあったと思うんですけど、これは変わったなって事ってありますか? 本多:「うーん、そうですね。音楽でいうと、二人の立ち位置がすごく明確に見えてきたところと、やっぱり一番変わったのは声だと思うんですけど、歌の表現するっていうところはすごくやっぱり自分でも変わっていったし、ちょっとずつストイックになってますね。だからデビュー当時よりも毎回ライブをする度に緊張してきてますね(笑)」 ―自分のなかのOKラインが高くなっている? 本多:「そうですね。10年、プロとしてやらせていただいているからその分観にきてくれたファンの人にも満足して、楽しんで帰ってもらいたい、というのがあるので。そこばかり考えると余計に緊張しますけどね。」 ―この10年経った今の唄人羽って自分で見るとどんなユニットですか? 本多:「作品を1つ1つ作っていく度に見えてきたのが、人間臭さというか、いち人間として、というのがテーマとして、曲が生まれてきた事が多かったんで。飾らない自分というものが2人のテーマというか。唄人羽ですかね。赤裸々に物事を歌っているというか。」 ―最近のライブってすごく地に足が着いている、というか土臭い、というか、そういうイメージなんですよね。 本多:「ありがとうございます。もっとリアルに、裸で勝負、みたいなね(笑) それはもう身を削る思いでライブをしています。」 ―今度ワンマンツアーがあるんですが、ベストアルバムを出した後のツアーという事で、やはりそんな選曲になりますでしょうか? 本多:「そうですね。ベスト盤のツアーなので、懐かしい曲も織り交ぜつつ、新曲も含め・・・まあ31曲あるんで、全部歌うと3時間以上になっちゃうので(笑) 懐かしい曲を少し多めに歌えればな、とは思っています。」 ―少しブログにも書いていましたが、バンドバージョンで観れそうな感じでしょうか? 本多:「そうですね。今話し合っているんですけど、バンドになる可能性が高いと思います。久しぶりですからね、3年ぶりぐらいですかね。」 ―それでは読者のみなさんにメッセージをいただけますでしょうか? 本多:「そうですね。名古屋を含め、応援してくれたファンの方々に支えられながらやってこれた10年だと思うので、これからもっと音楽として、音としてみんなに恩返し出来ていけるような活動を頑張っていくつもりなので、いつかちょっとした所でまだ観た事のないお客さんにも触れ合える事があると思うんで、10年、20年とこれからまだ頑張っていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。まずはツアーを是非観にきていただいて、生でもらえれば、と思います。」 唄人羽の2人は、いつ見ても、自分達の奏でる音楽、音に対してとても誠実で、厳しい。だからそこから紡ぎだされる歌に、いつも感動させられる。色んなお化粧とか、ギミックとか、現代の音楽にはそんな小技が沢山あるけれども、そういうものが一切無い、直球勝負な歌人羽の世界に、みなさんも触れてみてはいかがでしょうか? |
![]() |
![]() |
![]() |
唄人羽の次回ライブは・・・ |
||
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |