

エルとは非常に縁の深い男、岡本晃弦。彼は、ももいろハニーというバンドを組んで名古屋で活動をしていたのだが、バンド解散をきっかけに単身東京へ。昨年よりソロアーティストとして、何度か出演してもらっている。そんな岡本晃弦が、ソロとなって約1年半。出身である名古屋でワンマンライブを決行!じゃあワンマンの話を・・・と思っていたのだが、あれよあれよと話が脱線(汗)
同世代として愚痴や悩みを混ぜつつ、インタビューが始まった・・・。
―ソロをやることになったきっかけは?
「以前、『ももいろハニー』というバンドを組んでまして。一応地元名古屋では、ワンマンも4回やれるぐらいだったので、もしかしたら知ってる方もいるかもしれませんが、このバンドが解散しまして。解散ライブもやれなかったので、不完全燃焼なままに終わってしまったんですよ。それで、そのまま東京に行きました。目的もないまま行ってもしょうがないことはわかってたんだけど・・・。でも、運があったって思うのは、泣きつける先輩がいたことかな。TAKUYAさん(ex:JUDY AND MARY)だったり、人時さん(黒夢)だったり。そういう繋がりに何とかしがみついて、色んな話をさせてもらって・・・結局”自分のやりたいこと”がわかってなかったんだよね。ギターも唄も作詞も作曲もアレンジも、全部中途半端にやれちゃったから。その中で、色々考えて出した答えが『もう1度バンドスタイルでやる』ってことだったんです。」
―バンドスタイルを選んだことは、『ももいろハニー』をキッチリ終わらせられなかったことに、引っかかりを感じてたとか?
「うーん、そういう後ろ髪引かれる感じではないですよ。『ももいろハニー』でやれてたことは当たり前のようにやりたかったし、『ももいろハニー』でやれなかったことをやっていきたかったから、かな。」
―約2年間活動をしてきて、ソロの活動ってどうでした?
「ストレスなくやれてるよ。名古屋も2ヶ月に1回のペースでちゃんと来れてるし、3月にアルバムも発売できたし、ここまでの活動の集大成であるワンマンも、地元名古屋でG.Wに出来るし。ここしか空いてないって言われながらもね(笑)個人的にだけど、2年以内に都内と出身地でワンマンをやれないバンドはやめればいいって思ってて(笑)でも、昔は『200人入らなかったらやめるよ』とか言ってたんだけど、そんな首を絞めることはもう言えない(笑)」
―岡本さんと同世代だから、それすっごいわかる。なんか25〜27歳あたりを境に、生意気なこと言えなくなってきたし(笑)
「ももハニ時代もソロになってからもなんだけど、シゲさん(ELLオーナー)に『ダラダラやっててもしょうがないだろ』って言われたことがあって、それがずっと頭の中に残ってるし、その考え方は俺も思ってるから、今のソロ活動は1つの区切りとして考えてる。ほんとは『ソロ初アルバムを持って、凱旋ワンマンやります!』とか言った方がいいんだよね(笑)」
―個人的には、同世代の本音を聞けてるからリアルでいいと思う(笑)
「この間、東京のワンマンはやってきたんですよ。丁度震災と重なってはしまったけど、その影響もなく良い結果が出せたと思うし。ももハニでは東京でワンマンやれなかったから、色んな葛藤の中で選択したソロ活動という道は間違ってなかったって自信になったかな。今の曲だけじゃなく、ももハニの曲もやるし、20代の集大成のつもりでやります。」
―初のアルバム「ひねくれナイン」の出来はどうですか?
「スタジオも良い所使ったし、約2年間っていう時間もかけたし、関わってくれる人たちの人選もしっかりしたし、良いものが出来たと思ってる。でも、何か特別なことをしたワケじゃないけど。普通にやっただけ。普通にCDを作って、普通にライブやって、普通の活動をする。」
―それが岡本晃弦としてのコンセプトなんですね。”普通にやること”。
「今って普通にやってない子たちが多いでしょ!?普通にやってるだけなのに、『すごいですね!』って言われちゃうし・・・。」
―当たり前のことを当たり前にやる、そしてそれを続けるって、結構難しいと思いますけどね。でもそれが出来ないなら、一歩退くしかないんですよね。30代になったら、どうしていたいですか?
「唄うこと、ギターを弾くことは絶対にやってたい。その為にはどうしたらいいかって風に、考え方が切り替わってるかな。実は、この春からサポートでギターを弾くことになってて。HAPPY BIRTHDAYってユニットなんですが、今後はそういうサポート活動もしていきたいし、それが自分の活動の幅を広げてくれると思うし、出会うチャンスが増えると思うんだよね。」
―経験値を上げていこう、ってことですね。
「今後”岡本晃弦”としてじゃなく、誰かのサポートって形で戻ってくることもあると思うんだけど、”岡本晃弦”として戻ってきた時に『何か変わったね、岡本ちゃん!!』って言われたいよね。じゃないとまた『チンタラやってんじゃないよ』って言われるからさ(笑)」
―ワンマンと音源のこと聞こうと思ってたけど、飛ばしてその先の話になっちゃいましたね(笑)最後に軌道修正して、5/1(日)ell.FITSALLでのワンマンがありますね。それに向けて一言お願いします!
「何とか100人は集めたいんでよろしくお願いします(笑)」
―気負いがなさすぎて突っ込みにくい(笑)
「このワンマンは自分の中で1つの区切りなんで。さっきも言ったけど、音楽をこの先も続けていきたいからこその区切り。止まるワケでも辞めるワケでもない。約10年間続けてきてる音楽に対して、今の自分なりの答えを出して、”Re-Start”の日になると思います。」
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